カウンセリング・プレイス "Stella Polaris" (ステラ・ポラリス)

Produce BY 横浜メンタルヘルスサポートセンター
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 確認行為  あえて我慢

道を歩き、人とすれ違うと、ぶつかってもいないのに「倒れて、けがをしたのではないか」。店で棚から食器を手に取って元の場所に戻し、その場を離れると、「そこを通った人に商品が落ちてけがをするのでは……」。不安で頭がいっぱいになった時は、必ず振り返り、その場所まで引き返して大丈夫かどうか確認した。

つらさのあまり、うつ状態になり、昨年夏に病院の精神科を受診。「強迫性障害」と診断された。

 強迫性障害は、ある特定の考えやイメージ(強迫観念)がわき起こり、そこから生じる不安を取り除くための行為(強迫行為)に労力と時間を費やす病気だ。

 治療としてまず行われるのが、薬物療法。強迫性障害にも効果があるSSRIという抗うつ薬を服用した。うつ状態は改善したが、強迫観念はなかなか消えなかった。

 強迫行為(確認)を行うと一時的に不安が和らぐが、かえって強迫観念が浮かびやすくなる。その不安を消すためにまた強迫行為を繰り返す。この悪循環を断ち切るために、不安な場面にあえて身をさらし、強迫行為を我慢してみる。すると、強迫行為を行わなくても、不安はやがて消えることが体験できる。

 こうした説明を受け、、「確認を我慢しよう」と意欲がわいた。「説明を理解するだけでも患者の症状に対する認知(見方・考え方)が変わることが多い」

 「ごみの捨て方が悪く、収集車の人がけがをするのでは」(20点)、「横断歩道を渡ると、自分が原因で事故が起きるのでは」(80点)……などB子さんは10項目を書き込んだ。

 これをもとに、点数の低い項目から挑戦、確認する行為を我慢した。最初は確認をしないと不安で仕方なかった。しかし我慢を続けると、不安が次第に消えていくのが実感できた。

 こうして、今では不安度100点の「外を歩き、人とすれ違う」時、確認をしなくても大丈夫になった。

 【強迫性障害の症状の例】


電車のつり革やドアノブに触っただけで病気になると考え、何度も手を洗う


外出時に戸締まりやガスの元栓の閉め忘れが心配になり、何度も確認に戻る


自動車でだれかをひいてしまったのでは、と心配になって引き返す


「いつか使うかも」と考え、不要な物や壊れた物を捨てられずにため込む